春と秋にたくさんのいちご苗が店頭に並びます。
品種も様々。
おうちでいちごを育てたい方も多いのではないでしょうか?
育ててみたいけど難しそう・・・と思っている方に、いちご苗の植え付け方から育て方のポイントを紹介したいと思います。
現在、私自身もいちごを30株程ベランダで育てています。
最初は炭疽病のような症状が出たり、うどんこ病できれいな実が収穫できなかったりと失敗を経験しました。その失敗を活かし、甘くて美味しい実を収穫できるようになりました。
一人でも多くの方にいちごを育てる楽しさを知って頂きたいです。
いちご苗の植え付け
これはランナーからポット受けした苗ですが、店頭でいちご苗を購入したら5Lくらいの土が入るプランターへ植え替えます。
いちご苗の選び方
①葉に黒い斑点や白い粉がかかったような苗は選ばない
(選ぼうとしている苗の近くにこのような苗がないか確認する。病気が移っている場合があります)
②茎が長くなっている苗は選ばず、茎が短く葉がきれいな緑色の苗を選ぶ
③葉やクラウンに小さな虫や卵が付いていない苗を選ぶ
④クラウン(葉が出てくる中心の部分)が大きくきれいな色の苗を選ぶ
⑤夏や冬にいちごの実が付いていない苗を選ぶ
⑥小さい苗なのにいちごの実が付いている苗は避ける
植え付けのポイント
クラウン部分を埋めないよう画像を参考にしてみて下さい。
苗を購入すると、ランナーと言って蔓のような茎が伸びてくる部分がカットしてあると思います。
その部分と反対側に大体実が付くと言われています。
実が付く方を手前側にし、プランターの中心よりやや手前に、気持ち斜めに倒して植えます。
クラウン部分を埋めてしまうと葉が出にくくなったり病気になりやすいです。
いちごを育てるポイント
①有機培養土など使う場合、コバエが湧きやすくなります。土の表面に赤玉土の小粒やもみ殻などを敷きコバエ予防をします。
②プラスチックのプランターやペットボトル栽培をする時は中々土が乾きません。毎日水やりをせず、指で少し掘ってみて湿ってないか確認する。乾いていたら底から水が流れ出るくらいに水やりをする。
③春植えより秋植えの方がおすすめ。秋に植えた場合は、花芽が出てきても摘み取り株を大きくすることに力を注ぎます。冬を乗り越え、3月頃~の花芽をそのままにして春に収穫するようにします。
④培養土を使って育てる場合は肥料が入っていると思うので、植え付け後の肥料は入れず1か月後と2月頃に肥料を与えます。それ以外は液肥を薄く与えるか、クラウンから出てくる新しい葉の色が薄ければ肥料を与えます。
※いちごは肥料が多いと病気になりやすいです。少ないかなと感じる程度にしておいた方がいいと思います。
⑤いちごを収穫し終えた7月頃にはランナーを伸ばして子株を作ります。
ランナーから子株作り
伸びてきた蔓に葉が生えてきます。
画像のようにポットで受け、蔓が動かないようUピンかビニタイで固定します。
髪留めに使うUピンは後で取りにくかったのでビニタイの方がおすすめです。ただし固定がしにくいため根が生えてくるまで固定が出来ているか確認しましょう。
また、クラウン部分をピンなどで土に埋め込まないよう注意が必要です。
三郎株までポット受けして根付いたらランナーを5㎝ほど残してカットします。
しばらくはポットで育て、根付かせます。
9月末~11月中旬くらいまでにはプランターへ植え替えます。
まとめ
ベランダでいちご栽培を始める時は、植え方や育て方のポイントを押さえ育ててみて下さい。
簡単に始めることが出来ておうちでいちご狩りも夢ではありません。
しかも、夏を無事越せることが出来れば子株をたくさん増やすことも出来ます。
いちご栽培を成功させるポイントは以下の通り
- 病気がなく良い苗を選ぶ
- クラウンを埋めない
- 植え付け直後の水やりは1週間ほど毎日、以降土を指で堀り乾いていたら水やり
- 肥料は控えめに
- 春植えより秋植え
- 冬は花芽を摘み取る
いちご栽培の楽しさを実感してみて下さい。
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